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▼取引の実践について |
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ここでは、200年以上前の江戸時代において大阪堂島の米取引所で勝ち続け、相場の神様とも呼ばれた「本間宋久」のトレードテクニック例に説明します。
本間宋久はロウソク足の組み合わせで買いポイント、売りポイントを考える「酒田五法」を考案したことで有名ですが、著者なりに解釈すると天井底の位を考えて売買するよう説いた事の方がより重要だと考えます。常に相場の天井、底はどこかを意識して売買するよう心掛けましょう。これは、天井、底値で売買すること(カウンタートレード:逆張り)を勧めているのではありません。
下図をみてください。トレンドの反転を確認した後、新たなトレンドをフォローする形での売買です。
1.米商いは踏み出し大切なり。踏み出し悪しき時は決して手違いになるなり。又商い進み急ぐべからず、急ぐ時は踏み出し悪しきとイナスになる場合は間違っているケースが多いとい同じなり。売買共、今日より外商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし。
トレードにおいては仕掛けのタイミングが大切です。トレード開始してすぐにマえます。いつ買うか売るかは事前にルールを決めておきましょう。ここは買い場、売り場と思っても、熟慮した上で売買決定した方がよく、あせってトレードした場合は私の過去の経験からも結果は良くありません。
大多数の人が上がると信じ、買い方有利に思える時は売りに回った方がよいトレードとなるケースがあります。人気、噂に左右されずに自分自身が信じるテクニカル、ファンダメンタル分析に従いトレードしましょう。安心してトレードできる時、当然ここからは上がる、下がると思うときは往々にして相場をはずす結果となります。人と違うトレードを行う勇気は相場で勝つための大切な要素です。
時に相場は合理的な価格を超えて急騰したり急落したります。現在の原油価格はどうでしょうか。明らかに原油価格は高いと判断する人が多いでしょう。原油の需給環境、輸出入の採算コストや代替エネルギーなどを考慮して、原油は高いから売り時と考え昨年から売りポジションを持った人は、現在は大損をしたと考えられます。 相場には「理外の理」が働きますので注意しましょう。
トレンドが継続している間は、上昇トレンドなら押し目買いに徹し、下落トレンドなら戻り売りに徹しましょう。例えば買いポジションで成功し利食った後、往々にしてもうそろそろ下げるだろうと思い、今度は売りを仕掛けることが多いと思いますが、トレンドが反転し天井、底を確認するまでは、買いなら買い、売りなら売りに徹すことが相場の極意と思います。