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ヘッドアンドショルダー




 チャート上に現れるある種図形的なパターンにより、将来の価格の動きを予測する手法がありますが、今回は、その中でもトレンドが反転しつつあるときに見られる、反転パターンについてです。

継続していた上昇トレンドが終わり下落トレンドに変わる時、または継続していた下落トレンドが終わり上昇トレンドに変わる際に見られるチャートパターンが反転パターンと言われますが、反転パターンの中でもヘッドアンドショルダーが特に有名です。チャートの形状がちょうど人の上半身のように,頭を中心として左右に肩が並んでいる様子からこのような名前がつけられたと考えられます。

ヘッドアンドショルダー1

ヘッドアンドショルダーが完成するには、

 ■ 先に上昇トレンドが必要です。
 ■ 取引量を伴い左肩(A)が形成され次にB点への調整的な下落が起きます。
 ■ その後反騰し、取引高を伴いながら新高値(C)をつけます。
 ■ しかし価格は前回下落時の反転水準B点あたりまで下落(D)します。
 ■ 3度目の反騰(E)が少ない取引高を伴い起きますが、天井(C)に到達せずに終わります。
 ■ その後下降局面を迎え、取引高の急増と伴に直近の2つの安値(B,D点)を結んだトレンドライン=ネックラインを割り込みます(F)
 ■ ネックライン付近までの戻し(G)があるものの、続いて新たな安値をつけにいきます。


上記のよう価格の動きがあると反転のチャートパターンであるヘッドアンドショルダーが完成します。

売買のポイントとしては、ネックラインを下回った時点での売りか、ネックライン付近までの戻しがあった時点での売りが有効です。

ヘッドアンドショルダー2

この他反転パターンとして、逆ヘッドアンドショルダーと呼ばれるチャートパターンもあります。逆ヘッドアンドショルダーとは通常のヘッドアンドショルダーを鏡で写した形をしています。大底がヘッドにあたり、2つの安値であるショルダーに挟まれています。継続していた下落トレンドが終わり、上昇トレンドに変わる際に見られるチャートパターンで、安値圏で出現すると底をつけたことを示唆すると言われています。

逆ヘッドアンドショルダー1

下落トレンドの中、左肩(A)が形成され、調整的な反騰(B)後、新安値(C)をつけにいきます。このヘッド(C)に至る下落局面では取引高は減少しているケースが多いです。ヘッド(C)から取引高の急増を伴い上昇(D)とネックラインからの再下落で右肩(E)が形成されます。右肩(E)から価格がネックラインを超える(F)と逆ヘッドアンドショルダーの完成です。

売買のポイントとしては、ネックラインを上回った時点での買いか、ネックライン付近までの反落があった時点での買いが有効です。

逆ヘッドアンドショルダー2


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